下がり続ける太陽光発電の売電価格|未来について考えよう

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太陽光発電は、エコや地球環境に貢献できるエネルギーです。

設置を考えている人は少なくありませんが、その効果や売価は気になるところ。

このページでは、そんな太陽光発電の売電価格や将来性だけではなく、太陽光発電の利点についても取り上げていきます。


太陽光発電の売電価格について知ろう

太陽光発電の売電価格の基礎について、理解を深めましょう。

売電価格は経済産業省が認可をして、電力会社が買取を行います。

特定のエリアでは、価格が上昇することもあるため、正しく賢く売電できるように、知識を身につけましょう。

売電価格は経済産業省によって認可される

売電価格は、調達価格等算定委員会による議論のもと、委員長案によって決定されます。

そして、経済産業大臣によって確定されますが、ほとんど委員長案から変更されることはありません

直近では、2018年2月7日に、2018年度の売電価格が決まりました。

経済産業大臣はほかにも、風力や水力、地熱などの調達価格を確定しています。

定められた売電価格で電力会社が電力を買取る

2009年、電力会社がクリーンエネルギーを買い取る「売電制度」が発足され、太陽光発電の設置も促進されました。

また、10kW未満は10年間、10kW以上は20年間、太陽光発電の売電価格は設置時から変更されずに、電力会社から買取を約束されることになり、「固定価格買取制度(FIT)」とも呼ばれています。

ただし、10kW以上だけは税抜き価格になりますが、固定価格という点においては、うれしいポイントと言えるでしょう。

出力制御義務のある地域は売電価格が高くなる

2015年度から、出力制御対応機器設置義務という区分が決められています。

これは、発電量が需要を大幅にオーバーした場合に、電力会社が太陽光発電を制御できる制度です。

東京電力や中部電力、関西電力のエリアであれば、出力制御対応機器設置義務がなく、売電価格が安くなります。

一方、義務のある他電力会社エリアであれば、売電価格は2円高くなります。

東京電力、中部電力、関西電力以外の北陸電力や中国電力、四国電力、九州電力、北海道電力、東北電力などでは、それぞれ制御ルールが異なるので、事前に確認が必要です。

ちなみに出力制御は、電気消費量が少ない5月に起こりやすいです。

太陽光発電の売電価格の推移をみてみよう

太陽光発電の売電価格は、2009年から推移をチェックすることができます。

売電価格は、年々値下がりしていることは事実ですが、どれくらい金額が下落しているのかを確認することで、投資価値の将来性を判断できるでしょう。

売電制度が導入された2009年は48円/kWh

売電制度が作られた2009年の売電価格は、住宅用の10kW未満の場合は48円で、2019年までこの値段で売電できる計算になります。

2010年も同一の48円ですが、2011年、2012年には42円に下落し、2013年には固定価格買取制度(FIT)が導入されて38円に。

そして2014年も、前年からマイナス1円の37円です。

売電制度が導入されてから、年々推移が下がっていることが見て取れます。

2015年度以降は出力制御の有無で売電価格にも差

2015年度から導入された「出力制御」の有無によって、エリアによって売電価格に相違が生まれます

住宅用の10kW未満の場合、2015年は出力制御なしで33円、ありは35円です。

2016年の出力制限なしは31円、ありは33円。

2017年にはさらに価格が下がり、出力制限なしで28円、ありは30円です。

2018年は26円/kWhと28円/kWh

2018年になっても、売電価格は上がりません。

住宅用10kW未満で出力制限なしは26円、ありは28円です。

2009年〜2018年まで、一切値上がりすることなく、下落を続けています。

しかしながら、売電価格に合わせて設備費用も下落しているため、必ずしも損をするとは限りません。

2019年には24円/kWhが決定されている

経済産業省では、2020年度以降は「早期に売電価格を電力市場価格並みにする」という目標を掲げています。

そして、2019年度は出力制限なしは24円、ありは26円とさらに値下がりをみせています。

いずれにせよ、早めに設置したほうが得する計算になります。

ちなみに2,000kW以上であれば、入札制度が適用され、10kW以上2,000kW未満であれば、2018年度は、18円に税金がかかります。

年度 売電価格(10kW未満)
2009年、2010年 48円
2011年、2012年 42円
2013年 38円
2014年 37円
2015年 出力制御なし33円、あり35円
2016年 出力制限なし31円、あり33円
2017年 出力制限なし28円、あり30円
2018年 出力制限なし26円、あり28円
2019年 出力制限なし24円、あり26円

参考:経済産業省 資源エネルギー庁

売電価格が下がり続ける太陽光発電の将来性

年々値下がりする太陽光発電の売電価格ですが、早い段階で設置した人は、値下がりの影響を受けることはありません。

経産省は今後も、再生エネルギーを推進していく表明を出しています。

また、太陽光発電会社を破綻させるような動きはなく、グローバルでも脱化石燃料が進行しているので、将来性はあると言えるでしょう。

売電価格が下がっているのは新規参入のみ

売電価格が値下がりしていることは事実ですが、これは新規参入のみに該当します。

そのため、過去の太陽光発電設置に関しては、値下がりに影響されないため、早めに設置した人が得をする計算になります。

経済状況において、価格変更が行われる可能性はゼロ%ではありませんが、経済産業省は価格を変更しないと認めています。

経済産業のエネルギー計画として推奨されている

経産省は、2018年7月のエネルギー計画において、再生可能エネルギーの推進を進め、これからも研究を進行させる方針を発表しました。

太陽光発電は、自宅やエリア内での電源として活用できるだけではなく、非常用発電としても利用できます。

しかしながら、まだコストが低くなく、安定供給も難しいもの。

こうした問題を解決しつつ、より幅広い領域での活用を目指しています。

つまり、経産省が注力しているエネルギーだからこそ、将来性を見込めることになるでしょう。

経済危機に陥るような太陽光発電会社の破綻は起こらない

太陽光発電への資金は、融資がほとんどです。

そのため、もし買い取り価格を下げてしまったら、太陽光発電会社の破綻が始まります

そしてそれは、各金融機関の不良債権につながり、この業界だけではなく、全体的な経済危機が訪れることになるため、経産省は価格変更に対しても慎重です。

世界的にみても脱化石燃料が進んでいる

2017年度に見直しがあった、FIT(固定価格買取制度)の動向をチェックすると、地熱や中小水力、バイオマスなどの買い取り価格は下落していませんが、太陽光は右肩下がりになっています。

しかしながら、自然エネルギーの活用は世界中で行われていることであり、脱化石燃料は確実に進行しています

例えば、ドイツは2025年までに40〜45%、イギリスは2020年までに30%、フランスは2030年には40%を自然エネルギーによって供給することを目指しています。

このような流れの中で、世界中で再生可能エネルギーのコストが、急速に低下しています。

しかし日本では、太陽光発電設備のコストは下がってきてはいるものの、世界的に見ると最も高い国であることが現状です。

そういった意味では、課題があると言えそうです。

太陽光発電のメリット

太陽光発電の売電価格だけではなく、太陽光発電のメリットについても理解を深めましょう。

20年以内に設置費用の回収が可能であり、売電期間を終えたとしても、電気代が削減されるものです。

こうした太陽光発電の利点について、詳しく解説します。

設置費用の回収は20年以内に可能

太陽光発電は、長い期間かけて設置費用を回収するものです。

20年以内に回収が可能ですが、以下の計算方式が成り立ちます。

「回収年数=設置費用÷金銭メリット」

*金銭メリット=(売電収入+電気代削減額)−メンテナンス費用

太陽光発電を撤去することになった際は、建設費の0.5割以上と認識しておきましょう。

電線やパワコンなどを片付けますが、最近までは太陽光発電に使用しているパネルは、リサイクルできませんでした。

しかし、今はほとんどがリサイクルできるようになり、今後は中古として売ることも可能になるでしょう。

売電期間終了後は電気代削減のメリットが継続される

売電期間の10年を過ぎたとしても、自家発電などで電気代が削減されるため、最終的には設置費用を回収できる仕組みになっています。

決定事項ではありませんが、経済産業省では、10年後には「11円/kWh」を売電価格にする考えがあり、20年間で「損ばかりで利益なし」ということはありません。

少なくとも、電気代削減は大きなメリットになります

10年後に発電した電気を使用すれば、昼間の電気代を安く抑えることができます。

日中に洗濯機を回せば、朝や夜も電気代がお得に。

また蓄電池があれば、電気自動車にも電気を貯めることができるでしょう。

さらに、ヒートポンプ給湯器である「エコキュート」の利用もおすすめです。

ガス要らずのエコキュートは、10年以上は持つ製品なので、長く使用できます。

将来的にエネルギーの自給自足は地球環境を救い豊かな生活に

現代では、太陽光発電の売電も重要なことですが、これからはエネルギーの自給自足が必要な時代です。

石油などによる化石燃料による発電は、二酸化炭素など有害物質を生み出し、地球に優しいものではありません。

しかし、太陽光などの自然エネルギーはエコであり、環境汚染とは程遠いもの。

地球環境によいからこそ、病気や災害を防止できるといっても過言ではありません。

太陽光発電の売電価格の下落は、長期的には、自給自足へシフトチェンジする傾向ともいえるでしょう。

災害が多発する現代において太陽光発電には大きな価値がある

地震や洪水、津波、土砂崩れなど、災害が多発している現代。

こんな時代だからこそ、太陽光発電は、価値を高めているエネルギーといえます。

太陽光発電は、自立運転で発電し、電力をキープ可能。

また、太陽光は無限な存在で、永久的に利用できるものです。

こうした太陽光発電の価値について、詳しくみていきましょう。

停電の非常時にライフラインの一つが確保される

太陽光発電の大きな価値として挙げられることは、自立運転による自家発電です。

勝手に発電して、電力を確保できるメリットがあります。

災害時には、停電などで電気が止まることは珍しいことではありません。

しかし太陽光発電あれば、確保した電力を、使用することができます。

こうした、ライフラインとして機能するだけではなく、災害の多い現代は、自ら電力を作る時代になったといっても過言ではありません。

また昨今、国が「ゼロエネルギー住宅(ZEH・(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」というハイスペックな住宅を後押ししています。

太陽光発電などで電力を作り、夏は涼しく冬は暖かい、高断熱で省エネしている住宅は、国から100万円近くの補助金が出ることも。

さまざまな条件をクリアしなければなりませんが、地球環境のために検討してみてはいかがでしょうか。

太陽エネルギーは誰もが無限に恩恵を受けられる

そもそも太陽エネルギーは、誰かが占有できるものではありません。

原子力や化石燃料のエネルギーとは異なり、平等に与えられているものでもあります。

また、グローバルでは脱化石燃料が進行し、日本だけこの潮流に乗り遅れるわけにはいきません。

自由に使えるエネルギーだからこそ、争いもなく、あるのは喜びだけです。

太陽光発電は電気料金が安くなり、売電や災害時に役立つだけでなく、設置する場所を選ばずに、補助金も出て、天候の悪い日でも発電が可能です。

しかしこうしたメリットがある反面で、日射量に影響され、発電が不安定であり、メンテナンス費用がかかるなどのデメリットについても、頭に入れておいてください。

売電価格の値下がりは将来性の証で今が太陽光発電導入の機会に

太陽光発電の設置を考えている人は、年々売電価格が低下していることを認識しましょう。

太陽光発電の売電価格は、経済産業大臣によって確定されるものです。

2009年に電力会社がクリーンエネルギーを買い取る制度が作られ、太陽光発電の売電価格は、設置時から10〜20年間変わりません。

また、出力制御義務のあるエリアにおいては、売電価格が高くなり、東京電力、中部電力、関西電力の地域は売価が安くなってしまうでしょう。

2009年〜2018年の間、売電価格は少しずつ下がっています。

しかしながら、将来性がないとは言えません。

なぜなら、経産省は自然エネルギーを推奨しており、価格を下げて太陽光発電会社の破綻に追い込むことはないでしょう。

太陽光発電のメリットは、初期費用は高いものの、20年で回収可能なこと。

また、売電期間終了後であっても、自家発電などで電気代が削減されます。

また、災害時にもインフラのひとつとして機能し、一部の人だけが独占できるエネルギーでもありません。

太陽光発電導入は早ければ早いほど、得になる仕組みです。

「エコな暮らしをしたい」「確実な投資対象を探している」という人は、太陽光発電導入を検討しましょう。

ナコウドのサービスで工事費用の相場をみてみよう

「太陽光発電の工事を進めたい」という人は、ナコウドのサービスで工事費用の相場をチェックしましょう。

相場を把握し、見積書まで進めることになった際は、いくつか注意点があります。

まずは、総額をチェックすることです。

総額だけではなく、補助金が引かれる前の金額も確認しておけば、安心です。

総額が提示されていない場合は、高額を請求される可能性もゼロではないので、別の業者に依頼したほうが良いでしょう。

また、パネルの種類もチェックできるとなお良いです。

パネルは、さまざまなメーカーが製造・販売していますが、それぞれで価格や発電性能が大きく異なります。

どんなメーカーのものなのかを確認することはもちろん、型番も併せて見ておきましょう。

訪問販売などを行う太陽光発電などは、高額契約を求めてくる可能性があります。

まずは、ナコウドのサービスを利用して相場を確認しておけば、無駄な工事費用などを支払う必要もありません。



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