蓄電池価格は2017年から値下げの予感|賢く導入して快適エコ

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わが国では現在、震災時や電力不足による停電にそなえて蓄電池の需要が年々高まっています。2011年には再生エネルギーの普及のため政府が蓄電池に関する補助金制度を導入して需要が高まり、また2017年から再び人気が再燃し注目されています。今回はその蓄電池が注目される理由について詳しく探ります。

なぜ2017年から注目されたのか

スマホの普及によって、モバイルバッテリーが急速に普及しました。スマホに搭載されているバッテリーは容量も大きく高い性能があります。家庭用蓄電池は、その「住居版」です。考えてみれば一般家庭で使う家電製品はテレビや冷蔵庫、洗濯機や照明などたくさんあります。家庭用蓄電池はその電力需要をまかなうほどの容量を備えています。

家庭用蓄電池のメリット

最近大きな災害が頻発し、ライフラインが止まる自体が珍しくなくなってきました。季節によっては暑さ・寒さも電気でまかなってきたこともあり電気がどれほど大切か、人間を守ってきたかを実感する事態となりました。 家庭用蓄電池の容量はあまりに大きすぎるためすぐにはイメージしにくいでしょう。モバイルバッテリーの容量を5.000mWhとしてその約960倍の容量を持つ蓄電池について具体的に数値で例を示してみましょう。この蓄電池があれば、ノートパソコンが6時間、テレビが4時間、電話機は6時間、LED照明なら12時間、冷蔵庫が72時間のすべてを動作させることができます。 非常時であればテレビと冷蔵庫・照明だけに使うようにすればスマホも充電できより長く使えます。災害で停電があっても最大のライフラインである電気は非常に早く復旧します。大きな災害があっても都市部なら極めて早期に回復するでしょうから、その間だけ活用するとしても安心して暮らせる貴重な設備です。

2015年ハイブリッド蓄電システムが登場

以前から太陽光発電システムで作り出した電気を蓄電することは可能でしたが、送電網と接続するためのパワーコンディショナーは太陽光発電システム用と蓄電池用の2台が必要でした。それだけ設置スペースが余計にかかりメンテナンスにも手間がかかっていました。 そこでパナソニックが開発した創蓄連携システム(ハイブリッド蓄電システムの1種)は、その2台のパワーコンディショナーを1台にまとめ、同時にコントロールできるようにしたのです。省スペースで済み、メンテナンスも簡単になりましたが、その時点ではそれ自体が大きく設置しづらいものでした。 それをコンパクトにしたのが2015年です。システムの要所であるハイブリッドパワーコンディショナーは、当初のものと比べるとおよそ1/3、驚くほど設置しやすくなりました。

2016年複数の企業が参入し価格競争に

2016年になると、1社独占だったハイブリッド蓄電システムは、大手メーカーが参入することによって導入が増えていきます。当然競合するため価格が安くなり、急速に普及し始めました。 しかしこの急速な普及は価格だけが原因ではありません。ここまででぼんやりとわかるかもしれませんが、蓄電池は太陽光発電と非常に相性が良いのです。昼間日照のある時間帯は太陽光発電で自家消費を支え、同時に売電もできますが蓄電池に充電もできます。日が傾き発電できなくなるとその時間帯で使う電気を蓄電池の電力でまかなえば、ほとんど電力を買うことがなくなるのです。 これは販売する企業にとって、どの家庭にも太陽光発電を提案できることとなりました。それまでは発電できない時間帯は電力会社から電気を買うしかなく、いくら深夜電力が割安とはいえ太陽光発電がその時間帯意味をなさないことが大きな障害となっていたのです。

2017年さらに蓄電池に新しい波

2017年は、ハイブリッドパワーコンディショナーがさらに軽量化し、アメリカのテスラ・モーターズが低価格蓄電池の販売を始め価格が下がり始めています。各メーカーが技術開発で競合することで、われわれユーザーはメリットが大きくなります。今後蓄電池の容量が増し、長持ちするようになればいずれ太陽光発電と蓄電池だけで生活するのが普通な社会が来るかもしれません。 さらに今普及し始めている電気自動車が主流になれば、市販のEV蓄電システムも合わせわが国も遅ればせながら「脱炭素社会」として世界に冠たる国になるでしょう。

蓄電池導入価格の相場は

蓄電池の価格は、その太陽光発電システムを含めた仕組みの違いもあり容量や特徴が違うため一概に比較することは困難です。また設置場所や環境によって設置できる蓄電池が限られることもあり、まさに「設置場所によって最適なシステム自体が違う」非常にデリケートなものでもあります。 とはいえ、人気の蓄電池は設置数も多くそれだけ設置場所に柔軟に対応できる優れたシステムであるとも考えられます。各メーカーの注力している機能にも注目しながら1つずつ詳しく見てみましょう。

NEC製「小型蓄電システム(7.8kWh)」162万円(20万円/kWh)

NEC製は、標準的な夜間電力活用モードや太陽光活用モードはもちろん、ピーククアットモードも搭載されより大きな電気代削減効果が期待できます。容量非常に大きく、太陽光発電が難しい時期大いに活躍するでしょう。寿命・保証が15年とかなり長いのも魅力です。

パナソニック製「創蓄連携システム(5.6kWh)」87万円(15.4万円/kWh)

太陽光発電と同時導入で非常に安価な創蓄連携システムは、スマート家電や太陽光など併設したい機器がそろっている注目の蓄電池システムです。容量が小さめですが、導入費用を節約したい場合にはぴったりです。

シャープ製「クラウド蓄電池(4.8kWh)」135万円(28万円/kWh)

クラウド蓄電池は容量が小さいのですが、寿命が長く停電時も太陽光発電からより多くの電力を引き出せるため非常に効率良く利用できます。HEMSと連動して天気予測に合わせて蓄電池の放電計画など高度な運用が可能です。やや高めの価格ですが、そのぶん長い寿命があることがメリットになるでしょう。

蓄電池を選ぶポイントと注意点

蓄電池はしっかりとメーカー保証を受けられるものを選ぶようにしましょう。トップメーカーの蓄電池の多くが10年の動作保証をしていますからその中から選べば問題はありません。しかし費用を抑えるため安価な蓄電池を選ぶと保証がなかったり保証期間が短いなどデメリットもあります。 またどの蓄電池でも自治体から補助金が出るわけではありません。ある程度どの蓄電池にするか絞り込んだら直接自治体に確認しましょう。場合によっては補助金が出る蓄電池にする方がメリットがあるかもしれません。

蓄電池導入費用は業者によって異なる

製品自体の標準価格はメーカーによって設定されていますが、実際の販売価格は施工業者によって異なります。業者によっては蓄電池は安いが工事費をその分高く設定していたり、蓄電池は標準価格のままだが設置費用で大幅に値引きすることもあります。蓄電池の明細価格だけにとらわれないよう注意しましょう。 価格もそうですが、蓄電池設置については「設置工事の品質」と「定期的なメンテナンス」も大きなポイントです。初期導入費用の安さだけでなく、導入から始まる正式なおつきあいの相手として信頼できる業者に施工してもらいたいものです。 そんな業者とのコンタクトなら、ヌリカエWebサイトがお手伝いします。ヌリカエは全国の太陽光発電システム施工業者の中から厳選し優良業者だけを紹介しています。太陽光発電導入についても、多くの業者の中から複数の業者に一括して無料で見積もりを依頼できるサイトを用意しています。

今後の蓄電池の価格推移を予想

実際に蓄電池を導入するために問題になるのが価格です。現在主流となっているのは高性能といわれる「リチウムイオン蓄電池」ですが、これは現在ある蓄電池の中で最もコストがかかります。しかしリチウムイオン蓄電池が量産化することでこの後低価格化が見込まれており、政府も普及を後押しするため購入時の補助金の対象としています。

現在に至るまでの蓄電池の価格推移

リチウムイオン蓄電池の価格は、2003年1単位あたりの価格は391.37円でしたが2006年には283.70円まで下落しています。2011年には205.67円まで下がりましたがその後2013年には330.76円まで戻しています。その間、販売数は2010年の13億個まで伸びましたが、2013年は8億個に落ち着いていますからそのための単価アップだと考えられます。 2015年に太陽光発電との連携できるようになった後、販売数は増え続けていますからおそらく今後も低価格化は進むでしょう。

リチウムイオン蓄電池の低価格化はアメリカから

リチウムイオン蓄電池の高性能化・小型化を推し進めたのは、アメリカにある電気自動車メーカー「テスラ・モーターズ」だといわれています。電気自動車の問題は長い間「航続距離」であるといわれていました。電気自動車である以上、動力源である電池の性能が低かったためです。 そこでテスラ・モーターズはパナソニックと共同でリチウムイオン蓄電池専門のプロジェクトチームを創設し、高性能のリチウムイオン蓄電池の開発に取り掛かりました。容量と寿命に悩まされながら家庭用電池「パワーウォール」という低価格蓄電池を販売します。価格は10kWhタイプで42万円前後と格安ながら10年保証がついています。 これほどの高性能・低価格蓄電池はまだ日本にはありません。このパワーウォールがわが国で販売されれば太陽光発電システムと連携し、より拡大するでしょう。

蓄電池の導入には他にも費用がかかる

蓄電池を導入する場合、蓄電池の費用はもちろんですが、設置して利用するための設備も合わせて導入する必要があります。具体的にパナソニックの創蓄連携システムの見積もり例をもとに細かく紹介しましょう。

「太陽光発電」と「蓄電池」別に明細が並ぶ

見積もりでは大きく太陽光発電部分と蓄電池部分に分かれています。それぞれ小計欄が設けられていますが、その明細としていくつもの項目が並んでいることがわかります。この中の「蓄電池」の明細に注目しましょう。

蓄電池の明細

太陽光発電部分にも太陽電池モジュールの他にいくつかの明細があるように、蓄電池にも本体以外に明細があります。
蓄電池本体 1,040,000
ハイブリッドパワーコンディショナー 630,000
設置工事費 300,000
小計 1,970,000
パナソニックでは「創蓄連携システム」が前提であるため、太陽電池モジュールにあるはずのパワーコンティショナーがなく、蓄電池に含まれる1つのハイブリッドパワーコンディショナーだけがあります。また蓄電池は屋外に設置するためしっかりと固定するための「設置工事費」が含まれています。

太陽光発電部分のその他費用

太陽電池部分は以下のような明細です。
太陽電池モジュール(6.0kWh) 1,080,000
付属機器 35,000
システム工事費用 205,000
電気配線工事費用 200,000
申請手続き費用 15,000
小計 1,535,000
太陽電池モジュールと付属機器は設置するものとして理解できますが、その他はどうでしょうか。パナソニックの創蓄連携システムですからハイブリッドパワーコンティショナーに接続するための電気配線工事費用と、システム設定費用が含まれているのがわかります。 このように、太陽光発電システムと蓄電池は、その製品だけを買うのではなくそれをきちんと使えるようにするための配線や設備、各種の設定費用までを含めて成り立っています。

蓄電池のメリット・デメリットと併せて検討しよう

では、蓄電池に関する総括として、そのメリットとデメリットを比較しながら検討してみましょう。

蓄電池のメリット

蓄電池を設置することによって太陽光発電で作り出した電力を自家消費・蓄電池充電といった自家用に十分活かすことができます。その分電力を買うことがなく光熱費を節約することができ、なにより電力会社の主な発電方法である火力や原子力に頼らない、クリーンなエネルギーだけを使うことで環境に優しい暮らしが実現できます。 また蓄電池は万が一に備えるための「非常用電源」として活用できます。限りがあるためいくらでも使うことはできませんが、節約して使うことで停電時に「電気が全く使えない」事態を回避できます。

蓄電池のデメリット

デメリットとして、蓄電池に設置場所が必要なこと、蓄電池に容量があるため充電していない状態で停電すれば結局停電してしまうことがあります。 また大きなデメリットとして「売電に向かない」ことが挙げられます。蓄電池を設置すると蓄電池が1つの「発電装置」とみなされ、売電種別でいう「ダブル発電」カテゴリーに含まれます。ダブル発電での売電単価はシングル発電より安いため、同じ電力量を売電しても収入は低くなってしまうのです。

信頼できる業者を探し出そう

太陽光発電システムがこれほど普及しても、一般的に詳しいのが当たり前ではありません。加えて技術は日に日に進歩しているため追いつくためにはそれこそ「仕事」とするしかないほどです。 その上で太陽光発電や蓄電池を導入しようとすれば、わからないことだらけなのが当然です。だからこそ信頼できる業者の力が必要です。ですが、それを見極める手間も時間もないのが現状です。

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