蓄電池値段比較|太陽光発電と蓄電池の併用は相性が良いのか?
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太陽光発電と蓄電池を併設することで、それぞれのデメリットを補えることにより相性が良いとされています。また、蓄電池とはどんな製品で設置するための費用としてどれ位かかるのか気になりますよね?ここでは蓄電池の種類、および設置にかかる費用や性能について合わせて見ていきましょう。
蓄電池の値段について
蓄電池の値段は、設置するタイプによって大幅に変わってきますのが、目安としていったいどれくらいかかるのでしょうか?また蓄電池にはいくつか種類があります。それぞれの種類ごとの特徴や、補助金制度を利用できる蓄電池についても知っておきましょう。このほか蓄電池を設置する際に、必要となる費用や補助金制度についても合わせて解説します。蓄電池の種類
蓄電池の種類には、鉛蓄電池・ニッケル水素電池・リチウムイオン電池などがあります。まずはこれらの蓄電池の特徴としてどのようなものがあるのか見ていきましょう。また、蓄電池のなかには設置することで補助金の対象となる蓄電池としていったいどのようなものが対象となるのでしょうか。鉛蓄電池
安価な鉛を使用しており最も歴史の古い蓄電池で、1859年にガストン・プランテというフランスの科学者によって開発されました。 これまでの電池は使い捨てでありましたが、再充電することで再使用が可能となり、現在では自動車用のバッテリーや非常用電源、電動車用主電源などにも利用されています。この鉛蓄電池のデメリットとして、使用回数が増えるごとに電池の寿命が徐々に低下するため、電池を使い切る前に充電を行うなどの利用方法が求められます。 しかし、鉛蓄電池は価格が安価なことや使用実績が最も多いため、今後も自動車用のバッテリーや非常用電源として、使われていくことが予想されます。ニッケル水素電池
ニッケル水素電池は1990年に実用化されて以降、リチウムイオン電池が登場する前までは、主にモバイル機器用のバッテリーとして活躍していました。 これまで電気を使用していないのにも関わらず、電気の容量が減ってしまうという「自己放電」が問題視されていましたが、現在ではこの問題が解決されてきています。また、安全性が高さが評価されていることや、高性能・高容量・長寿命が実現され、ハイブリッドカーの動力源として搭載されるようになっています。リチウムイオン電池
ニッケル水素電池よりも高容量で、かつ小型軽量の二次電池として誕生しました。このリチウムイオン蓄電池は、ノートパソコンやスマートフォンなどの携帯電話に利用されており、さらに最近では電気自動車にも搭載されています。 しかしリチウムイオン電池の価格は、現在では高額であるというデメリットがありますが、今後この問題が解決されることで普及が拡大していくことが期待されています。また、家庭用蓄電池を設置するにあたり、リチウムイオン蓄電池は補助金の対象となっているので知っておきましょう。家庭用蓄電池の主流
家庭用蓄電池で使用されているうち、最も多く利用されているのはリチウムイオン電池です。工事が不要なコンセントにつなぐことで使うことのできるポータブルタイプのものがありますが、最近では家庭内で使用するために貯めておくことができる、定置型が主流となっています。 コンセント型のポータブルタイプ蓄電池は電力需要の多い夏場に、電力を使用する時間をずらすことで、ピークタイムの時間帯の電力消費量を抑えることに活用できます。また定置型の場合、あらかじめ特定した機器を決めておき、蓄電しておくことで停電時にバックアップが可能となります。蓄電池導入によるメリット
蓄電池を導入しておくことで得られるメリットとして、災害などにより電力の供給がされないことにより、停電した場合において、非常用として貯めておいた電気を使うことができます。たとえば蓄電容量7.2kwの蓄電池の充電が十分に満たされている場合、一般家庭用の電子機器を約12時間使用することが可能となります。 1日のうち最も電力が使用される時間帯は13時〜16時の間とされており、この電力使用量が多い時間帯のことをピークシフトと呼びます。このピークシフトの時間帯に蓄電池を利用することで、電力需要を大幅に減らすことにより、不要なエネルギーを削減できるというメリットがあります。蓄電池の価格帯
家庭用蓄電池の価格帯の一般的な相場として約60万円〜800万円と幅広く、比較的蓄積容量の小さいポータブルタイプや、家庭内の電気をほとんど賄うことができる定置型タイプによって大きく変わってきます。また、最近では蓄電池をレンタルする会社が登場し、月々数千円でのお試しが可能となりました。蓄電池の設置費用は高額で抵抗があるのであれば、まずは蓄電池のある生活とは、どのようなものか体験されてみてはいかがでしょうか。 このほか設置する際に費用を安く抑えるポイントとして、蓄電池の価格は容量によって変わりますので、容量が大きいほど値段は高くなります。しかし、お住いのご家庭内の電気を賄うための電力として、本当にそのサイズを必要とするのか、しっかり見極めてからご購入されることをおすすめします。また、蓄電池の寿命は10年〜20年といわれていますが、長い期間で見た場合、寿命の長い方がトータル的にはコストダウンにも繋がります。蓄電池設置にかかる費用は
蓄電池を設置する際にかかる費用の内訳として、基本的には1.本体価格・2.設置工事費・3.電気工事費が必要となります。蓄電池の本体価格は、容量や機能、さらにメーカーによって大きく変わってきます。また、設置工事費は屋内型か屋外型かによって工事内容が異なります。特に屋外型の場合、蓄電池の重量によって設置費用が変わってきますので注意が必要です。 最後に電気工事費ですが、蓄電池に電気を貯めるための配線工事や、蓄電池に貯まった電気を供給するための配線工事などが必要となります。本体価格を除いた、設置工事費と電気工事費にかかる平均的な費用としまして、約20万円から30万円ほどかかると言われていますので覚えておきましょう。ローンでの購入が可能
蓄電池を購入するためには、それなりの費用がかかります。しかし、一括払いができない場合でもローンでの購入が可能です。この際、毎月の返済額は生活の負担にならない程度の金額に設定されることをおすすめします。 また、蓄電池を設置するにあたり、お住いの自治体からの補助金制度を利用することができる場合がありますので、ご購入の際は、事前に調べておきましょう。このほか、最近ではネットゼロエネルギーハウス(ZEH)という制度が有り、条件として新築や改修される人が対象となりますが、蓄電池の場合で3万円/kWh(上限30万円)の補助を受けることができます。これらの補助金制度等を上手く活用していくことで、通常より費用を安く抑えられる可能性が高くなるかもしれません。
太陽光発電と蓄電池の相性とは
太陽光発電を蓄電池などの自家発電設備と併設した場合、ダブル発電の問題が発生します。このダブル発電とされることでいったいどのようなデメリットがあるのでしょうか。また、太陽光発電と蓄電池の相性はどうなっているのか、このほか太陽光発電を設置する場合に相談できる検索サイトについてもあわせて見ていきましょう。ダブル発電とは
ダブル発電とは、太陽光発電と自家発電設備を組み合わせた発電システムのことをいい、代表的な組み合わせとしてエネファーム×太陽光発電システム、エコウィル×太陽光発電システムがあります。このうち、最も利用されているのはエネファーム×太陽光発電システムの組み合わせです。 エネファームの特徴として日中夜問わず、いつでも発電が可能ですが、売電することはできません。これに対して太陽光発電の場合、発電した電気を売電することができますが、日中しか発電できないというデメリットがあります。ダブル発電では売電価格が下がる
ダブル発電扱いになった場合に、売電価格が下がる理由として「押上げ効果」によって発電量が増加することが挙げられます。この押上げ効果とは、太陽光発電と蓄電池の両方の電力が売電に回っていくことから名づけられました。 太陽光発電と蓄電池を設置しているご家庭では、蓄電池を多く利用することで、太陽光発電によって余った電力をより多く売電できることになります。こうなってしまいますと、売電制度の主旨に反することになりダブル発電とみなされ、不公平を防止する観点から売電価格が下がりますので覚えておきましょう。太陽光発電と蓄電池は相性が良い
蓄電池が売れている理由として、太陽光発電との相性が良いことから同時に購入するというケースが増えてきています。また、これから導入をご検討される人からのお問い合わせも増加傾向にあります。なぜ太陽光発電と蓄電池の相性が良いのかと言いますと、蓄電池は太陽光発電のデメリットを補ってくれるという点にあります。 通常、蓄電池の導入によって深夜料金体系が割安になる代わりに、昼間の買電価格が高くなってしまいます。具体的な例として蓄電池のみを購入した場合、通常25円程度の買電単価が32円にまで価格が上昇します。しかし、太陽光発電を同時に導入することで日中の高い電気を買う必要がなくなるというメリットがあります。ただし、雨天などの場合には太陽光発電は稼働しないので注意が必要です。太陽光発電の設置を相談できる検索サイト
太陽光発電の設置をご検討される場合、実際にどのような手段を利用して設置業者を探せば良いのかお困りな人もいらっしゃるのではないでしょうか?そこで太陽光発電の設置について細かく相談できる検索サイトとして「ヌリカエ」のご利用をおすすめします。 ヌリカエでは、太陽光発電に関する相談はもちろん、良心的な業者を紹介してくれるというメリットもあります。この検索サイトを上手に活用することで、ご自身に合った最適な業者を見つけてみてはいかがでしょうか。
家庭用蓄電池を性能で比較した場合
家庭用蓄電池の性能は、各メーカーによってさまざまな特徴があります。ここではメーカー別の家庭用蓄電池の価格や性能を重視した場合、どのメーカーを選べばいいのか迷わないためにも、それぞれの特徴について知っておきましょう。メーカー別蓄電池の比較
蓄電池を扱うメーカーによって、性能や価格は異なってきます。まずはご家庭に合う蓄電池として、どれが最適なのか比較してみましょう。メーカー | 京セラ | シャープ | NEC | 東芝 | パナソニック | フォーアールエナジー |
型番 | EGS-72BIII | JH-WBP17 | ESS-003007C0 | ENG-630A2-N1 | LJ−50AK | EHB-240A030 |
蓄電容量 | 7.2kWh | 4.4kWh | 7.8kWh | 6.6kWh | 5kWh | 12kWh |
放電時間 | 12時間 | 10時間 | 15時間 | 12時間 | 8時間 | 24時間以上 |
充電時間 | 2.5時間 | 4時間 | 8時間 | 4時間 | 8時間 | 5〜8時間 |
メーカー保証期間 | 10年 | 10年 | 10年(有償15年) | 10年 | 7年 | 2年(製品)/ 5年(バッテリー)※10年有料延長保証制度あり |
メーカー希望小売価格(税抜) | 2,400,000 | 2,080,000 | オープン価格 | 2,700,000 | 998,000 | 3,800,000 |
充放電サイクル及び寿命目安 | 6,000回 | 8,000回 | 5,000回 | 10,000回 | 2,555回 | 3,650回 |
太陽光発電と併設なら費用が安いパナソニック
パナソニックの家庭用蓄電池の「創蓄連携システム」の場合、導入費を合わせても平均約86.3万円と、他社と比べても相場的には安いというメリットがあります。この理由として他社の蓄電容量より、小さめに抑えられていることが挙げられます。 さらに費用を安く抑えたいのであれば、据置型リチウムイオン蓄電池があります。キャスター付きで、移動がスムーズに行えることや補助金対象にもなっており、価格も65万円から70万円が平均の相場となっているようです。また、電気代を削減しつつ非常時にも備えておきたいとお考えの人にはとてもおすすめです。東芝ならダブル・シングル発電の切り替えが可能
東芝の蓄電池の魅力の一つとして、充放電サイクルが10,000回でも約90%の維持を可能にしたサイクル寿命の長さが特徴です。ダブル発電やシングル発電への切り替えが可能で、日中に外出している場合にはシングル発電が適しています。反対に日中もご自宅で生活されているのであれば、ダブル発電のほうがメリットがあるので、ご家庭のライフスタイルに応じて上手く活用されることで、無駄を減らしましょう。フォーアールエナジーなら停電時でも供給できる
フォーアールエナジーは、日産自動車と住友商事が共同出資して開発されたリチウムイオン電池です。フォーアールエナジー蓄電池は、停電時におきましても200Vもの電力の供給が可能という特徴があります。 また、フォーアールエナジーはメーカー中「蓄電容量」が最も大きく、12kWhと他社と比較しても倍以上にも関わらず、サイズが小さいので設置の際に場所を取らないというメリットも。
家庭用蓄電池を値段で比較した場合
家庭用蓄電池の価格帯はメーカーによってさまざまで、初めてご購入される場合にはどれを選べば良いのか分かりづらいかもしれません。ここでは値段に特化して各メーカーと比較した場合、ご家庭に最適な蓄電池として、どのメーカーがおすすめなのか見ていきましょう。パナソニックの蓄電池は低価格で実用性に特化している
蓄電池製造メーカーの中でも、特に低価格なのがパナソニックの蓄電池です。パナソニックの蓄電池は他のメーカーと比較した場合、充電できる容量が少なめに設定されていることが理由で、1台当たりの価格が手に届きやすい価格となっています。しかし、蓄電池としての寿命や他のメーカーと比べて保証期間が短いなどのデメリットもありますので注意が必要です。値段も安く長寿命のアイビス エネテラス
田淵電機のアイビス エネテラスは値段が低価格のほか、充放電サイクルが12,000回と他メーカーよりも蓄電池としての寿命が長いのが特徴です。また重量が30kgと非常に軽くコンパクトなため、壁にかけることも可能です。特に都心部などの一戸建ての場合、外構スペースが狭いケースも考えられますので、設置スペースにお困りのご家庭にはとてもおすすめです。