住宅用太陽光発電の発電量の平均はどれくらいか解説

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建物の屋根などに取り付けられている太陽光発電。太陽の光を集めて電力を作り出す太陽光発電は、オール電化住宅の強い味方になります。ガスを使わないオール電化住宅の電力消費量は多く、太陽光発電の電力量でまかなうことができるのか不安と思う人もいます。

電力消費量は家族の人数や自宅にいる時間の長さなどでも異なりますが、一般的にどのくらいの電力を発電することができているのでしょう。太陽光発電の発電量の平均を見て、設置を検討しましょう。また、太陽光発電で余った電力の上手な活用方法についても見てみましょう。




1. 太陽光発電の発電量の求め方

太陽光発電の発電量の求め方には「日射量を使った計算式」「日照時間を使った計算式」「設備利用率から求める計算式」の3つがあります。それぞれの計算式について見てみましょう。

1.1. 日射量を使った計算式

日射量とは、太陽から放射されたエネルギー量を測定したもののことをいいます。日射量を使った計算式は以下のようになります。

  • 発電量(kWh)=日射量(kWh/m2)×システム出力係数

システム出力係数は、季節により変化する数字になり平均は夏は0.8、春と秋は0.85、冬は0.9となっています。日射量に関しては地域により太陽の当たる角度は異なるため平均値も変化します。そのため、一律の目安となる数字がありません。

住んでいる地域の日射量は、インターネットなどで調べることが可能。日射量の平均値がどのくらいかを調べて計算式に当てはめましょう。

1.2. 日照時間を使った計算式

太陽光発電と日照時間は大きく関係しています。日照時間が短ければ発電量は少なくなりますし、日照時間が長ければ発電量も多くなります。日照時間を使った計算式を見てみましょう。

  • 発電量(kWh)= 年間日照時間(時間)× 0.65

日照時間を使った計算式では、夏の1時間も冬の1時間も同じ1時間として計算します。そのため、太陽が放つエネルギーを含まない日照時間を使った計算式は正確性に欠けており注意が必要です。

1.3. 設備利用率から求める計算式

一定期間の発電量がどのくらいの割合で利用されていたかを見る目安の設備利用率。設備利用率を求めるための式は以下のようになります。

  • 設備利用率(kWh)= 年間発電量(kWh)÷ (発電容量(kW)× 稼働時間)× 100

この計算式は、日射時間もしくは日照時間から発電量を計算したあとで使います。発電量を計算したあとに設備利用率を求めることで、より性格に発電量を把握することが可能。設備利用率を求める式を稼働率と混同してしまうことがあります。

しかし、設備利用率は発電量を求めることに対して稼働率は稼働している時間を求めることをいい、まったくの別物になるので注意しましょう。太陽光発電の設置に悩んでいるときはナコウドで見積もり業者を探しましょう。住んでいる地域の発電量に不安を感じるときは業者に相談。前年度分の年間発電量など、おおよその目安を教えてくれます。


2. 太陽光発電の発電量の平均

太陽光発電の発電量は、本当に電気代の大幅カットに繋がっているのでしょうか。また、余剰の電力はあるのでしょうか。太陽光発電の発電量の平均について見てみましょう。

2.1. 家庭の1日あたりの平均電力消費量

2015年、電気事業連合会が算出したデータによると1世帯あたりの平均電力消費量は1カ月約247.8kWh。1カ月を30日とした場合の1日あたりの平均電力消費量は約8.26kWhになります。電力消費量は世帯人数や冷暖房など、電化製品がどのくらいあるかや使用頻度によっても異なります。

また、夏や冬など季節によっても電力消費量は変化するため、あくまでも目安の数字として参考にしましょう。家庭の1日あたりの平均電力消費量が分かったところで重要になってくるのが、太陽光発電が1日あたりどの程度発電されているかについてです。

太陽光発電の発電量が家庭の電力消費量を上回っていなければ、設置費用やメンテナンス費用などのほかに電気代の支払いまでかかってきてしまいます。

2.2. 太陽光発電の1日あたりの平均発電量

太陽光発電を設置することの大きなメリットは、建物の電気代をすべて賄うことができるということ。では、太陽光発電の1日あたりの平均発電量はどのくらいなのでしょう。一般家庭で取り付けられている太陽光発電のパネルは4kWhは標準になります。

1kWhの太陽光パネルが1年間で発電する量はおよそ1,000kWhと定義づけられています。そのため、4kWhの太陽光パネルが発電できる量はおよそ4,000kWh。4,000kWhを12カ月で割ると333kWhほどになり、さらに1カ月を30日とした場合の1日あたりの平均発電量は11.1kWhほどになります。

ただし、この平均発電量はあくまでも目安。地域や天候などにより月ごとの発電量は異なるため、必ず家庭で使う電力量を上回るとは限りません。曇りの日は晴れの日の半分程度の発電量、雨の日は晴れの日の1/4程度の発電量といわれています。

また、日本海側よりも太平洋側のほうが日照時間が長いなど、設置する地域によっては太陽光発電が大きな負担になる可能性もあります。


3. 余った電力の活用方法

太陽光発電の発電量の平均を見る限り、家庭の電力消費量よりも発電量が上回っていることが分かります。では、余った電力はどのようにしたらよいのでしょう。太陽光発電の余った電力の活用方法は「売電」と「蓄電」の2通りがあります。

余った電力の活用方法である「売電」と「蓄電」について見てみましょう。

3.1. 売電する

太陽光発電を設置している人の多くが利用している売電という方法。これは、国の固定価格買取制度という制度を利用したもので、余剰電力を電力会社に買い取ってもらうことができます。住宅用の10kWh未満の電力の2019年の買取単価は出力制御対応機器設置義務なしが24円、出力制御対応機器設置義務ありが26円。

また、住宅用の10kWh未満でダブル発電(エネファーム・蓄電池併用)の場合、出力制御対応機器設置義務なしが24円、出力制御対応機器設置義務ありが26円になっています。2018年までは非ダブル発電とダブル発電には単価の差がありましたが、2019年から同額に変更。

出力制御対応機器設置義務ありについては、北海道電力、東北電力、北陸電力、中国電力、四国電力、九州電力、沖縄電力の供給区域で出力制御対応機器の設置が義務づけられています。では、出力制御対応機器とはなにかについて見てみましょう。

出力制御対応機器とは

太陽光発電の発電量が多く、電力需要を大きく上回ってしまうときに電力会社が発電できないように制御するための機器。出力制御対応機器が付いている太陽光発電に比べ、出力制御対応機器が付いていない太陽光発電のほうが安いため電力の買取価格が出力制御対応機器設置義務ありのほうが2円高くなっています。

3.2. 蓄電しておく

余った電力を売ることで収益を得るのも得策ですが、蓄電して電力が不足しているときに使用するのもおすすめ。蓄電という方法は、大規模な商業施設では一般的ですが価格の高さから一般家庭では普及していませんでした。

しかし、近年では大容量の蓄電池を使う蓄電システムの価格が下がり始め一般家庭でも使われ始めています。蓄電システムを導入するメリットは、発電できない夜間などの時間帯や災害などで停電になったときでも電気を使うことができること。電力供給は常に安定しているとは限りません。

不測の事態に備えておくことも大切。蓄電しておくということは、いつでも使いたいときに使える電力がある環境を整えることができる方法です。


4. 住宅用太陽光発電の売電期間である10年でみると

電力会社に電力を売ることができる固定価格買取制度は、売電の権利と価格が保証されます。しかし、その期間は10年に限定されているため、この期間内に初期費用が戻ってくるかを計算して太陽光発電の設置を検討する必要があります。

太陽光発電の平均量を見る限り、売電できる電力はありますが10年という期間で見ると金額はどのくらいになるのでしょうか。住宅用太陽光発電の売電期間である10年で本当に得になるのかについて見てみましょう。

4.1. 10年間で支払う電気代

電気代は、家族の人数や在宅時間、家電の使用頻度によって異なります。ここでは、東京電力管轄内の4人家族で従量電灯Bの40Aを契約している場合でシュミレーションします。シュミレーションでは、さきほど書いた「1世帯あたりの平均電力消費量は1カ月約247.8kWh」という数字を使います。

東京電力の従量電灯Bの40Aの基本料金は月額1,123円20銭。さらに、電気の使用量によって段階的に変化する料金は最初の120kWhまでは1kWhあたり19円52銭、120kWhから300kWhまでは1kWhあたり26円00銭となっています。この数字を元に計算すると以下のようになります。

  • 120kWhまでの電気代:19.52円×120kWh=2,342.40円
  • 121kWhから247.8kWhの電気代:26.00円×126.8kWh=3,296.80円
  • 基本料金を含めた合計金額:1,123.20円+2,342.40円+3,296.80円=6,762.40円

現在の貨幣通過には銭という単位はないため、1カ月に支払う電気代はおおよそ6,762円。しかし、燃料費調整額や再生可能エネルギー発電促進賦課金といった付加金や税金、割引制度などもあるため実際の金額は7,000円程度になることが予想されます。

では、1カ月の電気代を算出できたところで10年間に支払う電気代はどのくらいになるのでしょう。以下の計算式を見てみましょう。

  • 1年間に支払う電気代:7,000円×12カ月=84,000円
  • 10年間に支払う電気代:84,000円×10年=84万円

通常、支払う必要がでてくる金額は84万円とかなりの高額になることが分かります。

4.2. 10年間の売電できる金額

では、太陽光発電で売電できる金額はどのくらいになるのでしょう。さきほど書いた「1日あたりの平均発電量は11.1kWh」という数字と「(1世帯の)1日あたりの平均電力消費量は約8.26kWh」という数字を使ってシュミレーションします。また、10年間で売電できる金額を出力制御対応機器設置義務ありの26円に設定。

これらの数字を使った計算式は以下のようになります。

  • 1日あたりの余剰電力量:11.1kWh(発電量)-8.26kWh(消費量)=2.84kWh
  • 1日あたりの売電価格:26円×2.84kWh=73.84円
  • 1カ月を30日とした場合の売電価格:73.84円×30日=2,215円
  • 1年間の売電価格:2,215円×12カ月=26,580円
  • 10年間の売電価格:26,580円×10年=26万5,800円

10年間、売電を続けると26万5,800円の収益があることが分かります。

4.3. 太陽光発電は得になるか

太陽光発電を設置することで、本来電力会社に支払うはずの84万円と売電することによって得られる26万5,800円を合わせた110万5,800円を経済的価値として生み出すことが可能。しかし、太陽光発電は無料ではないため初期費用やランニングコストなどと照らし合わせて検討する必要があります。

発電量や電気代は家族構成や設置地域、設置場所などでも大きく変化するため、専門業者によるシュミレーションが大切。専門業者が分からないときは、優良業者を紹介してくれるナコウドの利用がおすすめです。


5. 太陽光発電を使って快適な生活を手に入れよう

余剰電力を上手に活用することで、思わぬ収益を得ることができる太陽光発電。電力会社に太陽光発電の電力を売ることは、一般的に広まってきています。しかし、まだまだ初期費用が高いため設置されている住宅は少数であることが現状です。

オール電化住宅では、自宅の電気代をまかなえるだけでなく売電で収益も上げることができる太陽光発電。太陽光発電は、設置後10年間の固定価格買取制度の利用ができるので発電量が多ければプラスも大きくなります。太陽光発電を使って快適な生活を手に入れましょう。

5.1. 工事の一括見積はナコウドがおすすめ

太陽光発電を設置したくても専門業者が分からなければ設置できません。そのようなときにおすすめなのが工事の一括見積を依頼してくれるナコウド厳選された複数の優良業者が登録されているナコウドでは、簡単に一括見積依頼ができてとても便利

複数の業者の見積もりを比較・検討できることで、納得のいく業者を選ぶことができます。もちろん不明な点や知っておきたい点などの相談もOK。専門業者に太陽光発電の設置を依頼して、快適な生活を楽しみましょう。