太陽光パネルの発電量はいくら?売電のためシミュレーション

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太陽光発電を導入するのであれば、当然多くの発電量を得て、自家消費や売電に回すことを考えると思います。しかし安定した発電量を維持することは決して容易なことではありません。それにはパネルの素材や大きさといった問題や、適切な向きと角度で設置をするための屋根面積を確保できているか、そして理想の設置プランを実現できる業者と知り合えているかといった多くの要素が絡んでくることになります。

そのためまずはどういったパネルを選べばいいのか理解するために基本的な知識からメーカーの特徴までを知り、適切な発電量を得るためのシュミレーションまでをしておきましょう。




1. パネルの枚数だけで発電量の比較は難しい

太陽光発電における発電量はさまざまな要素によって決まってきます。そのため太陽光パネルの枚数だけで発電量を比較することは容易ではありません。ではどういった要素が関係してくるのか、ここでは平均以上の発電量を確保するコツについて理解しておきましょう。

1.1. 効率よく発電する設置方法

年間を通して多くの発電量を得るためには、パネルの設置位置と角度が重要になります。基本的には南向き一面かつ30度程度の傾斜が必要になるでしょう。仮に向きが東西にずれると約20%のロス、角度が20度ずれると約5%のロスにつながってしまので、設置の際にはその点に配慮する必要があります。また隣家や樹木の影などがパネルを覆ってしまえば、当然発電量も減ることになるので、周辺環境を考えた設置プランの検討も必要になるでしょう。

1.2. パネルの素材や大きさも関係する

太陽光パネルの素材も1つではなく、さまざまなものがあります。大きく分類すると3つになりますが、まずは市場の8割を占める結晶シリコンソーラーパネルは13~20%の発電効率のため最も効率よく発電を行うことが可能でしょう。また単結晶と多結晶があり、単結晶のほうがより発電効率は高いと考えてください。

そのほかの薄膜シリコンソーラーパネルは7~10%、CIGS系ソーラーパネルは8~12%となっており、決して発電効率に優れているわけではありません。ただし設置がしやすかったり、デザイン性がよいというメリットがあります。

また素材だけではなく、1枚あたりのパネルの大きさも発電量への影響は少なくありません。ただ重要なのはパネルの大きさではなく、サイズの小ささにあります。なおかつ発電効率が優れているものであれば、屋根の限られた面積に多くのパネルを設置することができるため、発電量を上げることができるでしょう。


2. 日本製太陽光パネルの発電量の目安

ここでは参考のため、主要メーカーに絞って太陽光パネル1枚あたりの発電量、サイズなどを比較してみましょう。

メーカー 発電量 サイズ タイプ
東芝 250w 1559 798 46 単結晶シリコン系
シャープ 245w 1559 798 46 単結晶シリコン系
パナソニック 240w 1580 812 35 単結晶系ハイブリッド系
京セラ 242w 1662 990 46 多結晶シリコン系
ソーラーフロンティア 170w 977×1257×35 CIS 薄膜太陽電池

なお、実際の発電量は誤差やエネルギーロスがあるため、メーカーの公称値はあくまで最大値程度に考えておくといいでしょう。

2.1. メーカーの特徴

次にメーカーごとの特徴も知っておきましょう。

東芝

東芝の大きな特徴は世界No.1発電効率を実現しているということでしょう。バックコンタクト方式を採用し、太陽光パネルの表面にある太陽光を遮ってしまう電極を裏面に設計することで高い発電効率を実現しているようです。またこれにより朝夕や雨天時のわずかな光も発電に活かすことができるため、高性能であることは間違いないでしょう。価格も平均的なため、狭い屋根で高い発電量を得ることが可能です。

シャープ

シャープは国内シェアNo.1ということもあり、日本の屋根事情に配慮して、さまざまなパネルの形が用意されています。また50年以上も太陽光発電に取り組んでいる経験と、東芝と同様でバックコンタクト方式により高い発電効率の実現に成功しており、信頼と実績を兼ね備えているといえるでしょう。

パナソニック

発電ロスを抑えて高出力を実現するHITハイブリッド系の太陽光パネルで国内トップクラスの発電効率を実現しています。またHIT太陽電池は熱に弱いという太陽光パネルの弱点を従来のものより克服しており、夏場の高温でも高い発電効率となるため、季節の影響を受けづらいといえるでしょう。ただし価格は平均より高くなっています。

京セラ

京セラは1975年から太陽光発電の研究をしており、住宅用太陽光発電を日本で初めて発売したメーカーになります。そして長期使用実績において国内No.1のため、20~30年の長期稼働も可能な点が大きな特徴といえるでしょう。ただし多結晶シリコン系のパネルを使用しているため、発電効率は決して高いわけではありません。

ソーラーフロンティア

ソーラーフロンティアで販売しているパネルは全て国内生産、そしてデザイン性にも優れ、実発電量がほかのメーカーよりも高いという点が特徴です。発電効率は低いのですが、面積が小さいことで多くのパネルを置くことが可能なので、実際の発電量は高くなるのでしょう。つまり広い屋根を所有している必要があります。


 

3. 売電するなら発電量は10kW以上がおすすめ

太陽光発電の普及が進んだことで売電価格は毎年2~3円程下がっており、今後も値下げが止まる様子はありません。では今後、住宅用10kW未満と事業用10kW以上のシステムだとしたらどちらにすべきなのでしょうか。

3.1. 売電価格は今後も下がる

2018年の1kWhあたりの売電価格は、以下となっています。

10kW未満(出力制御装置設置義務なし) 10kW未満(出力制御装置設置義務あり) 10kW以上2,000kW未満
26円 28円

18円+税

なお出力制御装置とは、地域によって設定が義務付けられている電力の需要と供給のバランスをとるための装置です。また10kW以上の場合の売電価格には消費税が発生しますので注意してください。

次に2019年の売電価格は確定ではありませんが、以下のようになっています。

10kW未満(出力制御装置設置義務なし) 10kW未満(出力制御装置設置義務あり) 10kW以上2,000kW未満
24円 26円 未定

2019年には現在の売電価格から下がることが予想され、今後も価格の低下は続いていくでしょう。

3.2. 調達期間が長い10kW以上のシステム導入がおすすめ

10kW未満だと固定価格で売電できる調達期間が10年ですが、10kW以上であれば20年となるので価格は安くても長期的な安定収入を得ることが可能となります。ただし注意してもらいたいのが10kW以上だと、それに対応するための電線工事の手間賃として電力会社から自己負担金として最大で約100万円まで請求されるでしょう。

しかし発電した電気を全て売電する全量買取ではなく、自家消費して余った電力を売電する余剰買取にしておけば負担金が高額になるリスクは削減されるようです。


4. 10kW発電するためのシミュレーション

太陽光発電導入を行う前に設置プランを考える意味でも1度シュミレーションを行うことが大切になります。

仮に1枚当たりの理想の発電量を250Wとした場合、10kWを発電するのに40枚のパネルが必要になります。しかし250Wの発電量を平均的に確保するためには、適切な向きと角度を確保する必要があるでしょう。そのためには南向きの屋根に40枚のパネルを置く面積があるかどうかも重要になります。一般的な住宅用パネルのサイズは1枚1.2平米なので、それが40枚となると48平米の屋根面積が最低でも必要になってくるでしょう。

また理想の発電量を維持するには、太陽光パネルを全て全て真南かつ30度の傾斜核という理想の状態にする必要があります。仮に設置枚数の半分が真南より90度方角が違う場合は発電効率が理想の82.8%になり、全てのパネルが真南より45度方角が違う場合は発電効率が理想の95.1%になるので気を付けてください。


5. 太陽光パネルの発電量を無駄にしないポイント

太陽光パネルの発電量を稼ぐには適切な設置プランを立てる必要もありますが、それを実現させるために信頼できる専門業者を選ぶということも不可欠な要素になります。そのほかにも夏場の高温に強く発電ロスのすくないパネルの素材選び、家庭で使用できる電気に変換するパワーコンディショナーのメンテナンスや電気を溜めるための蓄電池の導入といった要素も関わってきますので、発電量を無駄にしないポイントを抑えておきましょう。

5.1. 専門業者に依頼して理想の設置状態をにしてもらう

すでに発電量を上げるには向きと角度が重要だということは理解していると思います。そうはいっても設置をするのはあくまで設置業者であり、屋根の形状や素材、そして面積によっては業者によっては設置不可となるかもしれません。そのためまずは業者に相談してみる必要があります。

ヌリカエを利用すれば業者への一括見積もりが可能なので、簡単に専門業者を見つけることが可能です。なお業者を見つけて相談する際、カーポートを併用して設置面積を増やすことも場合によっては可能なので併せて確認してみるといいでしょう。

ヌリカエ

5.2. 高音による発電量のロスを防ぐ

太陽光パネルは熱に弱い特徴があり、夏場などの温度が高い状況下では発電能力が下がってしまいます。以下のメーカー別の温度上昇による発電損失を参考に、高音に耐性のあるパネルをぜひ選んでみてください。

メーカー 年間平均ロス 夏期ロス 春秋期ロス 冬期ロス
東芝 4.6% 7.4% 4.6% 1.7%
シャープ 11.2% 15.0% 11.0% 7.5%
パナソニック 7.7% 10.3% 7.7% 5.2%
京セラ 15.0% 20.0% 15.0% 10.0%
ソーラーフロンティア 7.3% 10.0% 7.0% 5.0%

5.3. メンテナンスで発電量を落とさないようにする

太陽光発電というと太陽光パネルに注目しがちですが、実際に家庭で使える電気に変換をしているのはパワーコンディショナーという機器になります。この電気を変換する際にもロスが発生する可能性があるため、汚れがないように綺麗にし、明らかにロスが発生しているようであればメンテナンスや交換を設置業者に依頼するようにしましょう。

5.4. 蓄電池やエネファームを利用する

発電した電力は基本的に溜めておくことができないので、すぐに消費する必要があります。しかし蓄電池を設置しているのあれば、そういった心配はありません。日中に消費しなかった電気を溜めておくことで、効率的な売電が可能になることは間違いないでしょう。

そのほかにもエネファームなどを利用して夜間に電気を溜めておき、日中はその電気を使うことで太陽光発電したぶんは売電に回すということも可能です。自家消費に回す電力が増えれば当然売電できる電力も増えるので、こういったダブル発電という方法を検討してみてもいいかもしれません。


6. 太陽光パネルの発電量は設置条件も考え試算

太陽光パネルの発電量を最大限引き出すためには、向きや角度が重要になるという点が分かったと思います。それ以外にもパネル自体の素材や、屋根の限られた面積に多くのパネルを置くためには小さいサイズであることも重要になるでしょう。しかし発電効率が悪く、ロスの多いようなパネルでは意味がないので、発電効率と面積のバランスが取れたものを選ぶ必要があります。

そして良質なパネルを選んだとしても、屋根に理想の条件で設置できなければ意味がありません。そのためには専門業者と事前に設置プランを相談するようにしましょう。そしてメンテナンスのことも考えると業者とは長期的な付き合いになるため、信頼できるところをぜひ選んでみてください。

6.1. 太陽光発電を導入したいならヌリカエを活用

太陽光発電導入のために設置業者を選ぶ場合、まずは複数の業者に見積もりを依頼することになるでしょう。業者によって工法なども異なりますので、提示される見積額は基本的にバラバラだと思います。しかしここで重要なのは安い見積もり金額を提示してきた業者を選ぶことではなく、提示された見積もりに対してそれに至った理由を聞いてみた場合に適切な説明ができるかどうかです。

これによってその業者が信頼できるかどうかが分かるでしょう。しかしこれには手間と時間もかかるため、太陽光発電の導入が完了するまでに多くの時間がかかってしまいます。そこでヌリカエを利用してインターネット上から簡単に一括見積もりを依頼してみるのがおすすめです。



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