カーポートに太陽光発電装置を置くメリット・デメリット

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最近、住宅の屋根にプラスして、カーポートの上にも太陽光発電モジュールを設置する方が増えてきました。カーポートに太陽光発電モジュールをつけたものを、ソーラーカーポートと言います。
カーポートに太陽光パネルを設置することで、どんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。



1. カーポートに太陽光発電を設置するのはなぜ

近年ではクリーンで安全なエネルギーとして太陽光発電が注目されていますが、一般住宅に太陽光パネルを設置する場合、屋根の上というイメージが根強く存在します。しかし、太陽光発電システムを設置できるのは、住宅の屋根だけではありません。

カーポートに太陽光パネルを設置することもでき、そのようなカーポートはソーラーカーポートと呼びます。カーポートはもともと太陽の熱から車を守る役割があるので、発電効率が高いのが特徴です。ソーラーカーポートを設置することで住宅に電力を供給し、車を太陽から守ることができれば、まさに一石二鳥です。

基本的に太陽光発電システムは、初期費用が高いことを除けば、太陽という無尽蔵のエネルギーを利用できる素晴らしいシステムです。

それを住宅の屋根のみならず、カーポートにも設置するのですから、当然メリットは大きいです。
カーポートに設置する決め手は住宅の屋根に設置する場合と同様に、設置費用に対する費用対効果が高いからです。


2. カーポートに太陽光発電を設置するメリット

太陽光発電システムは投資商品ですので、設置費用に対する売電収益で、投資効果を判断し購入する価値があるか否かを判断します。

2.1. 太陽光発電の収益性が高い

2台用のカーポートでは横幅5.5m・縦幅5.2m、3台用では横幅8.5m・縦幅5.2mのスペースが必要になりますが、架台の耐久性が重要になります。太陽光パネルの重量は1枚あたり15 20kgで、省スペース型のパネルであっても容量が「4kW」の場合、設置枚数は16枚であり総重量は「240kg」となります。

モデルケースですが、2台用ソーラーカーポートにパナHIT P247αPlus 4.45kwを設置した場合の売電収益は設置費用220~235万円で年間売電収益は150,000 180,000円です。

3台用ソーラーカーポートになると、設置費用はパナHIT P247αPlus 7.41kwの場合、設置費用が320~340万円で年間売電収益が250,000 280,000円です。

カーポートは2台用で160,000円 180,000円、積雪タイプで440,000円近くしますから、太陽光パネルのカーポートはスチール製で耐久性が高いのに、安いのがお分かりになると思います。

太陽光発電カーポートは2台用と3台用は受注生産ではなく、規格品なので縦・横の寸法が決まっています。寸法が決まっている分、太陽光モジュールを大量生産しているのでスケールメリットが大きく、高品質・低価格で提供できるのです。

規格品のサイズに合う場合は非常に費用対効果が高いのでおすすめです。5台や6台の場合は2台用と3台用の規格品を組み合わせて設計いたしますので、低価格で設置できます。2台用と3台用を併設すると11.86kWです。売電収益が上がること間違いないです。

2.2. 屋根に設置するモジュールよりも頑丈でコストパフォーマンスが高い

ソーラーカーポートに使われるCIS系の太陽光モジュールは、屋根に使われることが多い結晶シリコン系に比べて高温時に強く、発電力が高いのです。

これなら、太陽光や高温に弱い車へのガードもバッチリです。

結晶シリコン系に比べて高温時のロスが少ないので、電力が無駄になることも抑えられます。カーポートでたくさん発電出来れば、さらに売電収入が増えます。

手動での切り替えで自立運転開始となるので、日中は安心して電気を使うことが出来、非常時の備えにも安心できます。

2.3. 屋根よりも低いところだから取り付けが簡単で自分で破損に気づきやすい

ソーラーカーポートは住宅の屋根に比べて簡単な構造になっているので、業者が施工ミスをすることも少ないと言えます。

設置するのが屋根よりも低い位置なので、日頃から自分で確認することも出来て、万が一破損していた場合などもすぐに気づくことが出来ます。もちろん、汚れがひどい時にも業者に頼むことなく掃除することも可能です。毎回業者に頼む必要がないので、メンテナンス費用もあまりかけなくて良さそうですね。

2.4. 電気自動車を充電できる

電気自動車をお持ちの方、または将来的に電気自動車の導入を考えている方に。ソーラーカーポートに、電気自動車対応のプラグインスタンドを設置すれば、自宅で電気自動車に充電することができます。

わざわざ充電しに出掛けたりしなくてもいいなんて、便利ですね。これからエコカーにシステムが変わっていく時代を考えると、今のうちに準備しておいて損はまずありません。

2.5. ソーラーカーポートに固定資産税はかかるか

土地や建物(固定資産)の所有者に対し、毎年課税される地方税のことを「固定資産税」といいます。家や土地などの資産を所有している人にかけられる固定資産税。所有している人なら、実際にいくらかかるのか、知っておきたいところです。

この固定資産税、敷地内にソーラーカーポートを建てた場合にもかかってくるのか?対象になるかならないかの判断は、どういうタイプのカーポートなのか、カーポートの形状によって変わってくるようです。

一般的に課税対象となる建物は、次の要件を満たすものを言います。

① 屋根があり、3方以上外周壁や建具で囲われていること
② 基礎等で土地に固定されていること
③ 居住、作業、貯蔵等に利用できる状態にあること

このような条件を満たしていると、課税対象となります。

例えシャッターなどが付いていなくても、三方向が壁で覆われているカーポートだった場合は、家屋とみなされて固定資産税の課税対象になります。反対に、壁のない屋根と柱だけのカーポートの場合は、家屋と判断はされないので、課税の対象にはならいと回答をいただきました。

ちなみに、どうやってカーポートなどを設置したかわかるのですか?と東京都主税局の方にお聞きしたところ、東京23区の場合は、新規で建物などが施工されたかどうかを、航空写真で判断してその後に調査員がその現場に向かい、建物の状況を確認するそうです。

調査後に建物で課税の対象になるような場合は、郵便にて所有者に連絡するそうです。固定資産税は、毎年支払わなければならないものなので、出来れば非課税となったほうが嬉しいですところ。ソーラーカーポートを設置する場合は、これらのことも考えてご検討ください。

おすすめは、やっぱり一体型のソーラーカーポートを設置することです。


3. カーポートに太陽光発電を設置するデメリット

では、カーポートに太陽光発電を設置するデメリットは何があるでしょう。

3.1. 住宅環境によっては発電量が落ちることがある

地上から離れた高い位置に設置されている住宅の屋根の太陽光発電と違って、カーポートに設置された太陽光発電は発電量が落ちることが多いです。

理由としては、カーポートなので、どうしても住宅の屋根より設置する高さが低く、周りの環境の影響を受けやすいということが挙げられます。

隣の壁や住宅の影になってしまったり、周囲に植えられている樹木などが邪魔になってしまうこともあるでしょう。自宅にあるものならともかく、よそのお宅の壁や樹木はこちらの判断でどうこうできるものではありません。

ですから、せっかく設置しようと決めても、周りの状況によっては無理となってしまうこともあります。効率良く発電するためには、影になるものがないか、落葉する樹木など季節によって変わってくるものもあるので色々調べることが必要になってきます。

販売店によっては影の調査を省いたり、影の影響を知っていながら伝えない悪質な販売店も存在します。カーポートに太陽光発電システムを設置する際は、ご自身でも必ず影の影響を確認しましょう。悪徳業者などの場合、このような状況の確認をせずに契約を進めてしまうこともあるので、十分注意してください。

3.2. 設置する太陽光発電の耐久性や強度

耐久性の信頼性が低いカーポートは、設置費用が安くてもおすすめできません。カーポートの決め手は耐久性です。

近年、冬に大雪になることが多いので、耐久性を重要視する理由は雪害です。積雪量は地域によってある程度予測できますが、たまたま大雪が降ったタイミングで倒壊することもあるのです。

カーポート上には1枚約15kgの太陽光パネルを設置するわけで、18枚設置すると太陽光パネル重量は270kgとなり、30枚設置すると450kgもの重量となります。

雪害が気になるような地域にお住いの方にはソーラーネオポートのスタンダードタイプをお勧めします。

この製品は構造が鉄骨造で、基本モデルの場合積雪150cmまで耐えられる頑丈な構造をしているからです。

カーポートでの売電投資は設置費用に対する費用対効果が重要。
すなわち設置費用が決め手と申しましたが、長期的に正常運転することが大前提なので、カーポートの強度は必ずご確認ください。


4. カーポートに太陽光発電を設置する時の注意点

先ほどもありましたが、カーポートに太陽光発電モジュールを乗せる場合、周囲の建物や屋根、樹木の影がかからないかどうかの注意が必要です。

また、建ぺい率や容積率がいっぱいで、増設許可が下りないことがあります。その点を確認しないで設置してしまった場合、違法建造物扱いとなって撤去対象になってしまうこともあるのです。

せっかく設置した太陽光発電を撤去しなければならない・・なんてことになっては本当に困ってしまいますね。このようなトラブルを回避するには、設置前に必ず建築確認申請をすることを忘れないようにしましょう。

それから、屋根とカーポートでパネルメーカーを別々にした場合、保証が付かなくなることがあります。また、多くのパネルメーカーはメーカー保証を付ける際に一定の条件を設けています。
メーカーが指定する設置条件を守らない場合は、保証の対象外となることがあります。

そのため、既存のカーポートの上に設置する場合は強度の問題などもあるためメーカーの補償内容に影響する可能性があり、注意が必要です。設置前にしっかり業者やメーカーに確認するようにしましょう。

太陽光発電モジュールを屋根上に設置する業者と、カーポートに設置する業者が別々の場合、施工補償が適用されなくなる可能性があります。事前に両方の業者にしっかりと確認を取るようにしましょう。

次にカーポートに設置できるスペースや面積があるかどうかの確認をしましょう。

後付けで増設した場合は、買取の価格や期間がお得にならないこともあります。
中には、すでに10kW 未満の家庭用の太陽光発電を始めていて、新たにカーポートにパネルを増設しようとお考えの方もいると思います。

そういった方は、気を付けなければいけないことがあります。少しややこしいのでここでは詳しい説明は割愛しますが、条件によってはお得になりにくいことがあります。

買取期間が【既存のパネルを設置した年から20年間】に伸びるが買い取り方は【余剰買取のまま】といった、複雑なことになることも。これも施工してもらった会社に確認をとりましょう。

住宅の外観はそのままに太陽光電力を利用することができます。売電に関しては、ソーラーカーポートを利用することで容量アップを図れることがあります。

設置面積によっては住宅屋根の分を加えることで10kW以上にすることが可能となり、この場合、全量買取制度を利用することができ、20年間にわたり売電をすることが可能となります。

また、既存設備に増設を行った場合でも、全量買取の対象とはならないものの、余剰買取として20年間に買取期間を延長できることになります。

最後の1点は、設置業者を厳選して複数の見積もりをしてもらって比較することです。
それには技術力のある施工業者の一括見積もりをするナコウドが便利です。


5. カーポートに太陽光発電を設置するデメリットは事前確認で解決

ソーラーカーポートを設置することで、発電量が増え、売電収入も増えるという大きなメリットがある反面、このようにデメリットが存在していまうということも忘れてはいけません。設置場所によっては影になってしまったり、建ぺい率の関係で設置が困難な場合もあるので、必ず業者に下見をしてもらってきちんと発電できるかどうかを確認してもらう必要があります。

5.1. 太陽光発電の一括見積もりができる「ナコウド」

ご自宅に既にカーポートがある場合、もしくは太陽光モジュール一体型のカーポートごと購入を検討したい場合、どちらのパターンにおいても重要なのが、必ず複数業者で見積もりを比較することです。ソーラーカーポートの設置は、設置条件の良し悪し、強度の安定性など、非常にデリケートな問題に気を配らなければなりません。

最初から一社のみに決めるのではなく、複数の業者から一括で見積もりを取り、慎重に比較検討する必要があります。太陽光発電の一括見積もりでしたらナコウドが便利です。多数の工事店・販売店の中から厳選した数社の工務店に一括で見積もりを出してもらえます。



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