エネファームの耐用年数は何年か。サポート期間と交換時期を把握する

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エネファームは発電もでき、給湯、暖房まで行ってしまう高効率なシステムです。そのため電気代の削減にもつながり、さらに二酸化炭素の排出量も少ないため、環境に優しいというメリットまであるので、導入を検討している人も多いのではないでしょうか。

ただし気にして欲しいのが、耐用年数になります。いくら家庭の電気料金を浮かせることができたとしても、短期間の利用では意味がありません。そのため、どの程度の期間稼働できるのか、そしてメーカー保証がいつまであるのか、さらに太陽光発電と組み合わせるW発電といった利用方法までを事前に理解しておきましょう。




1. エネファームの仕組みについて

エネファームとは正式には「家庭用燃料電池コージェネレーションシステム」のことで、都市ガスから取り出した水素を空気中の酸素と化学反応させることで発電を行います。また電気を作るだけでなく、発電する際に発生する排熱を利用してお湯をつくる、燃料電池とコージェネレーション(熱電併給)の両方の機能を持った高効率なシステムです。

1.1. 発電と給湯の流れ

まず燃料処理機によって都市ガスから水素を取り出し、セルスタックで水素と空気中の酸素を使って電気を作り、インバーターで家庭用電気に変換して送ります。そして発電したのと同時に発生した排熱を熱交換器で回収して約60度のお湯を作り、貯湯タンクに溜め、バックアップ熱源機で追いだきや床暖房で使うお湯を作るという流れです。つまりエネファーム1つで電気、給湯、暖房の3つがまかなえてしまいます

1.2. エネファームは24時間365日発電可能

エネファームは時間や天候も関係なく、稼働させれば24時間365日発電を行います。また家庭内で発電した電気を自家消費するため電線による送電ロスも発生せず、一般的に使用する電力の4~6割程度をまかなうことが可能で、電気代が安く済むことは間違いないでしょう。

ただし排熱を利用してお湯を沸かしすぎると発電が止まったり、お湯をあまり使わないと発電量が減少するデメリットもあります。つまり節約するのではなく、遠慮せずに使っていくことが電気代を抑えることにつながると考えてください。 

1.3. 二酸化炭素の削減

エネファームは都市ガスから水素を取り出す過程で二酸化炭素を排出します。しかし排出量は約38%削減できており、非常にクリーンなシステムにも関わらず高いエネルギー効率も併せ持った設備と言えるでしょう。

1.4. エネファーム導入費用

エネファームの導入費用は安いものではなく、1台200万円前後、さらに設置工事費に約20万円を用意しておく必要がありますが、発売当初は300万円以上していたので、それに比べたら値段はだいぶ下がったようです。また経済産業省による「民生用燃料電池導入支援事業費補助金」を利用することで助成金が交付されるので、自治体の補助金と併せて事前に確認しておくと良いでしょう。

導入方法

エネファームを導入するうえで最も重要なことが、十分な設置スペースを確保することになります。また基礎工事から配管や配線経路の工事も必要となり、分電盤もエネファーム対応のものに取り替える必要があるので注意してください。そして電力会社への申込の連絡も忘れてはいけません。

導入によって電気代が安くなる

導入費用はまだまだ高いですが、エネファームを利用すると電気代が月5,000~6,000円ほど減少します。ただしガスから水素を取り出して発電をするという仕組みのため、月のガス代は500~1,000円程上昇してしまうようです。しかしそれを差し引いても電気代を削減できることに違いはありません。

1.5. エコキュート、エコジョーズ、エコウィルとの違い

エネファーム以外にもエコキュートやエコジョーズ、エコウィルといったものを聞いたことがあるのではないでしょうか。名前を聞いただけではどういった機器なのか分からないので、この機会にその違いを把握してみてください。

エコキュート

エコキュートは空気中の熱エネルギーと少しの電力を使い、より少ない電力でお湯を沸かす電気温水器になります。一般的な電気温水器は電力だけでお湯を沸かしますが、この機器は熱を併用することで効率よくお湯を作るという特徴を持っています。エネファームはあくまでもガスを利用して作った電気でお湯を沸かすので、全く違う仕組みだと考えてください。

エコジョーズ

一般的なガス給湯器は排気によって約20%の熱やガスを無駄にしていましたが、エコジョーズはそのうちの15%の熱やガスを無駄なく回収することができるのでガス代の大幅な節約と二酸化炭素の削減を実現しています。ガスを利用するという点だけはエネファームと同様ですが、エコジョーズはあくまでもお湯を沸かすだけで発電はしません。

エネウィル

エコウィルは発電機で作られた電気と発電時に発生する熱の2つのエネルギーを利用するコージェネレーションシステムを使い、発電と給湯を同時に行います。これだけ見ると、エネファームとほとんど同じですが大きな違いは電気を作る過程にあります。

エネウィルは発電機を使い、エネファームはガスから水素を抜き出して空気中の酸素と化学反応させることで電気を生み出すのです。この方法の違いは発電時の騒音として如実に現れますが、発電機を使っているエネウィルはどうしても静かに発電することができません。


2. エネファームの耐用年数は

エネファームは東京ガスのホームページでは耐用年数が20年と記載されていますが、メーカー保証は発電40,000時間もしくは発電回数4,000回のいずれか早い時点までで10年となっています。つまり年数は10年と考えておいたほうが良いかもしれません

そう聞くと利用できる期間が短く感じてしまうかもしれませんが、そのほかの電化製品を見た場合に10年間も使用し続けることは稀なケースといえるでしょう。ましてやエネファームは毎日稼働して電気やお湯を供給するわけですから、その利用頻度から見ても妥当な年数ではないかと思います。

またこのシステム自体がまだまだ新しいものなので、近い将来には性能も向上して導入費用もより安くなることも考えられるので、メーカー保証期間を過ぎて利用するよりも買換えを選択することが一般的になるかもしれません。

2.1. 耐用年数を伸ばす方法

耐用年数を伸ばすにはメンテナンスをしっかり行うことが重要です。定期メンテナンス以外にも使っていて違和感を感じるようであればすぐに点検してもらってください。10年以内であれば保証期間なので遠慮する必要はありません。

次に、設置場所を見直してみましょう。エネファームを設置する場合、その大きさから基本的には外に設置することになります。しかしそうなると雨風にさらされやすかったり、ほかにも湿気やほこりが溜まりやすい場所に置いてあれば機器を痛める原因となり、寿命を早めてしまいかねません。可能であれば屋外でも屋根がついている場所に設置することをおすすめします。


3. エネファームのメンテナンスについて

エネファームは月日が立つほど、当然ですが劣化していくのでメンテナンスが必要になり、1年または5,000kWh発電のどちらかの早い時点で、機器本体が正常に稼働しているかの点検と消耗部品の交換が行われます。

なお、サポート期間が満了になる半年前になるとリモコンで報知があり、その時点で燃料電池ユニット、貯湯ユニットの稼働が自動的に停止するので電気も給湯も利用できなくなるので気を付けてください。それ以降の利用については、まず有償点検を受け、それから1年ごとの定期点検も全て有償となります。

つまり購入設置してから10年間はメーカー保証があり、全面的なバックアップをしてもらえますが、それ以降は全て有償となり、さらに使用開始から20年が立つと燃料電池ユニット、貯湯ユニットが自動停止してエネファームの機能が利用できなくなるので、長くても20年の利用と考えておかなくてはいけません

3.1. エネファームのトラブル事例

エネファームは家電製品なので、様々なトラブルがあるのは仕方ありません。そのためどういった事例があるかを事前に確認して、対策を決めておきましょう。

発電機能が利用できない

部品交換や修理が必要となり、発電機能が利用できなくなるケースがあります。こういった発電機器のトラブルの際には、エラーコードが表示されるので、確認したら速やかにメーカーに連絡しましょう。

ドレン配管が詰まって排水ができない

エネファームの排水は酸性濃度が高く、中和器を通すことで通常の水に戻して排水をしています。ただドレン管も中和器も、ちりやほこり、落ち葉などで詰まる可能性があるため、定期的にメンテナンスをする必要があります。

排気口などの詰まりによるトラブル

空気の通り道となる排気口、給気口、換気口がついている場合、それらがほこりやすすで塞がってしまうことで機器にトラブルが生じる場合があるため、こちらも定期的な点検と掃除を行う必要があります。

外装の傷からくるサビ

雨風によって外装に傷がついて水漏れが生じた場合、外装のなかにある精密な機械がさびてしまい、正常に稼働しなくなる可能性があります。やはり定期的に点検を行うことが大切です。


4. エネファームと太陽光のW発電のメリット

太陽光発電とエネファームを組み合わせた発電方法をW発電といいます。これによって夜間の発電はエネファーム、日中は太陽光発電を利用することで昼夜を通して家庭で使用する電気を自家発電でまかなうことができるので、電気代を大幅に削減することが可能になるでしょう。また二酸化炭素の削減などエコの取り組みにもなるのでおすすめです。ここでは太陽光発電を導入するメリットとW発電によるメリットを確認してみましょう。

4.1. 太陽光発電のメリット

太陽光発電によって得た電力は自家消費するだけでなく、余った電力を電力会社に売電することで収入を得られるということが最大のメリットになるでしょう。また再生可能エネルギーによる発電普及を目的とした固定価格買取制度によって、一定価格で一定期間は電力を電力会社が買取ることを義務付けられる制度があるので、住宅用太陽光発電であれば10年間は固定価格での収入が約束されています。

さらに家に空いている広いスペースがあるのであれば、一般住宅用として広く普及している4kW台ではなく、発電量をより多く得られる6kW台のシステムを導入することで、さらに多くの売電収益を得ることも可能です。

ただし太陽の光エネルギーを電気に変える仕組みのため、しっかりと利益を得たいのであれば1年を通して安定した日射量を得られるように太陽光パネルを設置する必要があるので気を付けてください。基本的には南向き一面で、30度の傾斜をつけて設置する必要があります。

つまり、重要なのは向きと角度だということを覚えておきましょう。また1日を通して、近隣の住宅や樹木によってできた影が太陽光を遮ってしまった場合も発電ロスが出てしまうので、入念なシミュレーションを行う必要もあります。

4.2. W発電のメリット

エネファームで発電した電力は、現在は売電することができません。そのためW発電を導入する場合、夜間にエネファームで発電したものを蓄電池に溜めておき、それを昼間に使うことで日中に太陽光発電で得た電力は全て売電に回す仕組みを構築するのがおすすめです。ようは日中の自家消費を抑えて、売電する量を増やしてください。ただし1kWhあたりの売電価格が、太陽光発電のみのときと比べてW発電では少し安くなってしまう点は理解しておきましょう。


5. ぜひともエネファームと太陽光発電の導入を

エネファームの利用は発電だけでなく、給湯・暖房にも利用することができ、家計にとって大きなメリットがあることは間違いありません。これに太陽光発電を合わせてW発電として利用することで、さらに多くの電気代を浮かせるだけでなく、売電による収益も可能となります。それ以外にも環境に優しいというメリットもあるので、ぜひ導入を検討してみてください。

5.1. 太陽光発電とエネファームと業者を見つけられるナコウドで

太陽光発電とエネファームを導入するには設置業者を見つける必要があります。そのためには複数の業者に見積もりを依頼して、適正相場内の信頼できる業者を選ばなくていけません。しかしそれには時間と手間がかかってしまうでしょう。そこでナコウドを利用することで、インターネット上から簡単に一括見積もりを依頼してみてください。



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